今年の大学リーグ戦観戦記

2015.11.01
吉岡伸敏(昭42卒)

今年の大学リーグ戦は9/5から始まり、男子部4勝1敗、4部2位で3.4部入替戦に出場、堂々と勝利、5年振り

に3部昇格を決め、創部110周年にふさわしい快挙、エポックメーキングな年になりました。他方女子部は1勝4敗、

同5位で4.5部入替戦に出場、“執念の勝利”で4部死守、残留を決めた。1年間の努力が実り、考えられる

最高の成績を収めました。

男子部は、初戦ライバル校大阪大と対戦、インカレ・関西学生本選出場者を相手に、D3-0、S2-0で早々と

勝利確定、先手必勝の流れを作る。昨年来のダブルス強化策が実った。

第2戦大工大戦も日没順延も含め、8-1と快勝。ホームの利と審判・ボールボーイ、応援が一丸となって、

勢いが出てきた。第3戦大産大戦は、AWAYで前日の雨でコンデイションが悪く、D2-1、S2-0、4-1からポイン

ゲッター山本、足立君がまさかの敗戦、4-5逆転負け。

“勝つ執念不足”を感じた。ムチが入り、第4戦滋賀大に9-0、第5戦大府大はホームで大応援団をバックに

なんと9-0で完全勝利。昨年の雪辱を果たし、入替戦出場を決めた。

1年生の福永・井上組はリーグ戦全勝は天晴れである。

10/10大阪舞洲でドラマが待っていた。奇しくも昨年苦杯を舐めたびわこ成蹊スポーツ大と対戦、D1福永・

井上組先勝、D3山本・中橋組完敗、D2伊達・足立組がファーストダウン、セカンド追い上げ、ファイナル攻めきれず

苦敗。S5山本君で落とし1-3、S6松井君、S2中橋君共ファーストダウンで、1-5敗退も頭によぎった。松井君が

2-6、2-5から奇跡的な粘りの大逆転、それに続き昨年手首を骨折、復活した中橋君も逆転勝利。3-3同点

に戻し、1年福永君がエース対決を制す。シングルス初出場の井上君が痙攣しながらバックのダウンザ

ラインを決め、神戸大学3部昇格の歴史的な勝利を決めた。

ライトが点灯されたコートで、現役全員で勝ち取った勝利で胴上げもあり、全員の誇らしい笑顔が清々しく、

大いに盛り上がり、感動が爆発した瞬間を味わいました。

昨年のあと1ポイントで入替戦の悔しさをバネに、1年間必死に取組み、今年のチームは4年1人、3年2人、

2年2人、1年2人とバランスがとれており、1戦毎力を付けてき、チームワークも良く、課題のダブルス強化を実現、

「試合に勝つ」を徹底追求、内部競争で底上げ、上位校との対戦、近畿国公立大大会での優勝で勢いを

つけ、猛練習・試合に取組んだ結果が見事に出た。3部昇格から2部昇格をうかがえる実力と経験を積んだ

ことは自信に繋がる。

既に来年への取り組みは開始されており、今後のたゆまぬ精進を期待する。

女子部は初戦京都産業大に4-1と快勝、滑り出し好調。雨天・台風順延もあり、9/9武庫川女子大0-5、

9/11近大姫路大0-5、圧倒的な実力差で完敗。9/12第4戦佛教大にD1-1、S1-1で1年中塚さんに掛るが、

接戦、粘るが痙攣でファイナルで惜敗。良く頑張った。

厳しい日程で4連戦の最終戦大阪市大戦もD1-1、大成さん勝利でS1-1、岩城さんへバトンタッチ。

ファイナルリード、3時間以上の熱戦をするも逆転負け、1勝4敗で入替戦へ回る。

10/12女子部もドラマを演じた。4.5部入替戦は奈良女子大戦、戦前はかなり不利が予想されたが、4回生

不在の中、3回生以下で堂々と粘り勝ち。特にD2大成・中塚組1、2年コンビ良く先勝。D1山崎・岩城組が、

7-6.5-7.7-6の記録的な4時間の大接戦を制した。

お互い1ポイントを巡り、長いラリーの末、緊張で応援も手に汗を握り、はらはらどきどきの展開で最後は

“勝つ執念”の紙一重の差で凌ぎ切り、この試合が5部降格を免れた分岐点となった。


D1が負ければ、D1-1、実力者が控えるシングルスは厳しかった。D2-0で、S3大成さんが決め、結果的には、

3-0で4部を死守した。もう1年同じメンバーに新入部員を加えたメンバーで、来年は3.4部入替戦で舞洲に

来ることを誓った。

山口部長始め、大勢の先輩(OB/OG)、父兄の皆様、連日の応援及び差入れ誠に有難うございました。

他大学を圧倒した大応援団を編成、現役は勇気付けられました。

試合前には現役は「商神」を合唱、1球毎の応援、ベンチコーチ、ボールボーイ等全員で試合に臨んでいた。

この培われたチームワーク、結束力は神戸の力、粘りと「人の和」の伝統は脈々と継承されており、

男子部は3部昇格は通過点、来年は2部昇格を目指し、女子部は4部残留から3部昇格目指し、練習、

試合を繰り返し、上を目指して行こう。

OB・OGは変わらぬ全面支援をして行きます。


 
 以 上

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