大学対抗庭球 結果記事 

神大リード 大学対抗庭球
二十七年度大学対抗庭球(東西大学王座決定戦)
第一日は二十三日午前十時から甲子園コートで
ダブルス3試合を挙行、神戸大学が二対一で
リードした。
 


全国大学対抗 庭球王座決定戦
    第一日(二十三日甲子園)


神大 (複2−1) 慶大
石川
小島
6-4 高谷
芥川
2-6
4-6
6-2
6-3
溝部
佐野
2-6 大河内
吉村
1-6
2-6
渡辺
沢松
6-1
高山
6-2
6-2


神大王座を獲得   甲子園
  大学対抗庭球選手権  

昭和二十七年度大学対抗庭球(東西大学王座決定戦)最終日は

二十四日午前十一時から甲子園コートでシングルス六試合を挙行、

神大は知将渡辺、老巧沢松の活躍で後半よく盛り返し前日のダブルスを加え

5対4の成績で神大が輝く王座を獲得した。


神大 単3-3 慶応  
複2-1  
 
中島 6-4 大鐘   小島 8-6
2-6 6-3
0-6 6-8
2-6 6-4
 
石川 2-6 吉村   渡辺 6-1 大河内
5-7 3-6
4-6 6-2
  3-6
  6-4
 
  沢松 6-2 高山
  6-3
   6-4

 


大 学 王 戦 座 決 定

    遂 に 王 座 獲 得  七月二十三、二十四日 甲子園

      年 来 の 宿 願 果 た す


     神大・意気で圧倒

           大学対抗庭球 慶大敗退

今年度全国大学対抗庭球試合は七月二十三、二十四日の両日、甲子園コートで、

神戸大対慶応大の間に行われた。全日本学生の疲労未だいえず、

炎熱下とて双方いいコンディションではなかった。

神大は全日本の複の覇権を握ったが、慶大は単複ともに有望視されながら二つとも逸した。

その意気において、やや神大が慶大の技を圧して王座に座った体だった。

第一日のダブルスは神大が2―1とリードした。NO3慶大は二セットオールで惜敗した。

高谷がやや固くなって振るわず、一方小島がマッチをつかむ活躍をした。

NO1は沢松組がストレートで高山組を降した。このマッチでは高山が一向振わなかった。

第二日のシングルスは慶大は大鐘、芥川と二点かせいでポイントを3―2慶大を有利にした。

これで慶大に曙光が見えたと思われたのに、南は小島に敗れた。

小島はストレートで勝つポイントを二回逃したが、全体のスコアを3対3にした。

吉村は溝部に
勝って慶4―3とリードした。

渡辺が負ければ万事休すだったが、渡辺は名古屋全日本に優勢にあって再敗した。

今度は三度目の正直、遂に強敵大河内を破って4対4にしNO1の決勝となった。

沢松のゲームに引入られて、高山技量が発揮できず、遂に神戸大の優勝に帰した。
 





神大の優勝なる

   大学対抗テニス王座決定戦

{試 合 経 過} 

第一日の線では第一位 渡辺 沢松は

必勝のポイントとして、柿崎不出場のため第二位 溝部 佐野

第三位 石川、小島で対戦、、石川小島という急造ペアーが

全日本のベスト4に入った高谷 芥川を降した事は特筆すべき事であり、

これが勝利への有難い要因となった。渡辺 沢松勝って複は2―1とリード。

第二日  第六位中島は好調に第一セットをとったが、足の痙攣で無念の敗退

石川又新進芥川のドロップショットにしてやられ累計スコアー2―3慶応リード  

全員の輿望を担って小島は激戦の末三度南を破ったが

その時第三位の溝部は鉄壁の如き吉村に圧倒されて敗れ3―4トリードさる。

残る二つのポイントに勝敗がかかったが慶応必勝のポイントの大河内は過去二勝、

三度目の対戦で渡辺に敗れ、沢松 又高山に快勝して慶応遂に万事休す

然し慶応が部内の団結力僅かに本学に劣った所ありとはいえ十数日の遠征の

疲労を物ともせず意気軒昂祖の全力をあげた戦いは敵ながら天晴れで

その士気見習うべきものがあった。


以上