「王座獲得の偉業に想う」 会長挨拶

 
今年は、神戸大学庭球部が国立大学として唯一、空前絶後の大学対抗庭球王座を獲得した

昭和27年7月から60周年記念の年であります。過去には40.45.50周年を関係者で祝賀会が

開催されました。

今回7年前の創部百周年記念事業に続くイベントとし、神戸の伝統と誇りを継承する場として、

記念の集いを開催出来ましたこと誠に意義深い事と感じております。

当時の大激戦を戦い抜かれ、栄光の勝利を収められた勇者が多数参加され、直接お話を聞ける

貴重な場と大変喜んでおります。

昭和26年早稲田大に惜敗、翌年慶応大に激戦の末、大逆転優勝、大学日本一になるとは現在の

状況では想像出来ません。戦後の劣悪なテニス環境の元、猛練習に次ぐ猛練習でデ杯級選手を

揃えた強豪校に堂々と対戦、宿願の全国制覇です。その後も伝統を継承、関西1部常連校、

数年前も2部校で在った歴史・伝統校で在ることを忘れてはいけません。

今年のリーグ戦は、昨今の部員不足の中、男女共奮闘し、4部残留決定、本当に良く踏ん張って

くれました。その間の努力は大変だったと思います。全国のOB/OGは大変喜んでおります。

来年は主力の2.3回生が残っており、今年の教訓を踏まえ、実力向上と試合経験を積み、

新人を加え、3部昇格目指し、他校に先行し、取組みを開始し、目標達成する覚悟で猛練習に

励んで下さい。

過去も現在も、体育会系で鍛えられたテニスマン・ウーマンは、厳しい部活の中で切磋琢磨し強い身体と

粘り強い心と技量up、チーム一丸で試合に戦ってきました。目標に向け取組み、チームワークを大切に、

リーダーシップを発揮、絆作り、仲間作り、組織運営に優れており、社会人となっても、大変貴重な

人材として喜ばれてきました。

連綿と続くKUTCのOB/OGの先輩―仲間―後輩の流れの中で、テニスを通じ、苦楽を共にし一緒に

成長し、生涯の友を得ることは何事にも替え難いものがあります。

なでしこジャパン同様、人の和で最後迄諦めない神戸の粘り強い伝統―DNAを引き継ぐのは、

現役の皆様の宿命であります。

現役の諸君、論語にあります「温故知新」(古きを温ねて、新しきを知る)今回の会はその

再確認の場として、先輩の経験と言葉を糧に、目標を掲げ、一歩一歩前進し、一球一球を

大切にして、取り組んで行く事を切に期待しています。OB/OGの皆様も今後共、変わらぬ

ご支援をお願い致します。以上で挨拶の言葉と致します。


                              以  上