公式戦久しぶりの優勝で快感に浸っています。

―第61回東海毎日ベテラン・ダブルス:渡邊・佐野組優勝の記―


平成20年4月
昭和30年卒 佐野 健 

一昨年10月の全日本の75歳ダブルスで優勝して以来渡邊さんとのペアーで昨年は3月

第一回兵庫オープンベテラン大会(実質参加3組)で80歳の選手も混じる試合に優勝こそすれ

それ以外のハイグレードの大毎、関西オープンと何れも森・宮地組に優勝戦で、又10月の全日本

では2回戦(一回戦はbye)で大毎でストレート勝ちした辻本・岡田組にセットオールの6−2で敗れ,

一年を通じて大きな大会での優勝から見放されていた。


今年の第二回兵庫オープンは使用コートが新しく完成したビーンズドームのハードコートで

行われることなり、ハードコートは老人には脚腰にこたえるので出場を取り止めた或る日

渡邊さんから一昨年出場して優勝した東海毎日に出よかと声がかかった。使用コートは全日本

と同じ名古屋東山公園テニスセンターとお馴染み。

4月14日から始まったが水・木・金と悪天候で室内コートや夜間照明をフル活用し、セット

オールになった場合ファイナルセットは10ポイントのタイブレーク方式への変更で何とか日程を

こなし75歳ダブルスも予定通り19日(土)1st Roundを行うとの事で金曜夜から名古屋へ移動。

一回戦が全く見たことも聞いた事もない相手でちょっと不気味だったがいざコートに入ってみると

強風が吹き荒れる中、もっと強力なつむじ風的軟式出身と思われる正木・浅野ペアーで強力な

ポーチも来る代わり空振り、ホームランも多く面食らった。相手の試合経験不足?にも助けられ

割りと簡単に一回戦突破。

二回戦はベテラン大会常連の長江・小野組、1stセット小野選手の終始変わらぬロブ攻撃で、

あれよあれよと言うまもなく小野選手のサーブを二度破っただけの2-6、2ndはどうしたことか

相手がロブを上げなくなりつるつると5-0となりここで又思い出したのかロブ攻撃に転じ少々

てこずったが6-0で取りFinalは10pointのタイブレークで3-1リードから3-5と挽回されピンチ

だったが、ここで長江選手が金玉を二度立て続けにほり出してくれ5-5、6-5, 7-5から9-6、

9-7と私はマッチポイントに気付かず(11点取らないと駄目と言う錯覚に陥っていた)9-8で

やっとマッチポイントに気付き最後私のアドコートへのサーブ渡邊さんがボレーで決めて何とか

ポイントが取れて大苦戦を物にした。

優勝戦は全日本で苦杯をなめた今大会No.1シードの辻本(兄)/岡田組、70歳シングルスの

決勝で辻本(弟)と藤原の対戦、7-5, 6-7のセットオールでファイナルは手に汗握るラリーの

応酬が続き逆転で藤原選手が優勝、その興奮のさめやらぬ5番コートへ。1st 3-1でリード

していたが例によってずるずる後退、5-5にされたが何とか2ゲーム連取7-5でとり、2ndは

4-0とリードこれで軽いわと思ったとたんずるずるとゲームを落とし、4-5、5-5、5-6と二度

リードされたが何とかタイブレークに持ち込み7・5とやっとストレート勝。危ないところだった。

渡邊さんは75歳の5年生、私が3年生と最年長ペアーでの優勝は胸のすく思いだった。

以下渡邊さんよりの身に余るコメントです。

参加僅か6組の寂しい大会でしたが、それでも勝つと負けるでは大違い。今回は本来もっと

楽勝せねばならぬ試合だったが、私のしょうもないミスの連続で思わぬ苦戦をしてしまい、

勝てたのは全く佐野さんの好カバーのお蔭だが我々の79+77は参加チームの最年長と

いうのが愉快ではありませんか。こんなオジンがまだ頑張ってるということが皆さんの激励に

なればもって瞑すべしです。有難うございました。