通信-1


庭球部部長就任のご挨拶

大学院人間発達環境学研究科   山口泰雄

2012年春から、庭球部部長に就任しました山口泰雄でございます。所属は大学院人間発達

環境学研究科で、発達科学部も併任しています。伝統ある神戸大学庭球部部長に就任し、一言、

ご挨拶を述べさせていただきます。

 テニスを始めたのは、東京学芸大学に入学してからのことです。兵庫県姫路市で生まれ、

野球少年として育ちましたが、手柄山の図書館近くに姫路ローンテニスクラブがあり、図書館へ

通う途中で、「コーン」という硬式のボールの打球音に憧れを抱いていました。

 学芸大学は割とリベラルな学風で、テニス部の合同練習は週2回(水・土の午後)で、後は

自主練習でした。しかし、直ぐにテニスの面白さにはまってしまい、授業の空き時間はほとんど

テニスコートで過ごすという毎日を過ごしていました。

 卒業後、兵庫県立姫路工業大学で2年間、助手を務めた後、筑波大学大学院体育研究科に

入学しました。そこで、海野考先生に出会い、テニスの指導法を学びました。当時は、筑波大学

ができたばかりで、テニス部には福井烈さん、梅林薫さん(現大体大監督)、植田実さん

(現びわこスポーツ大学監督)などのメンバーが在籍しており、大学テニス指導者の公開講座等で

一緒にアシスタントを務めました。また、海野隆先生の前任校である東京女子体育大学

テニス部のコーチを1年間務め、慶応大学を破り、1部昇格を果たしました。

 大学院を修了してから、カナダ・オンタリオ州のウォータールー大学大学院に留学しました。

当時の私の英語力はひどいもので、何しろ冬はマイナス20度くらいまで下がることがあり、

落ち込んで負けてしまいそうなことが度々ありました。それを救ってくれたのが、テニスでした。

 北米では、日本の体育会とは異なり、テニス部は”Versity Team”といって、チームのメンバーに

なるためには選考会があります。1年目に挑戦しましが、最後の段階で残ることができません

でした。

2年目の挑戦で7名の選手に選ばれました。7名の中には、メキシコとイスラエルからの留学生も

いて、9月から12月までの短いシーズンでしたが充実したテニスライフを2年間過ごすことが

できました。

試合は団体戦のみで、南オンタリオ州で2シーズンとも準優勝でした。 5年間の留学生活を終え、

1984年に新設された鹿児島県の鹿屋体育大学で勤務を始めました。専門はスポーツ社会学、

生涯スポーツ論で、所属もマネジメント講座でしたが、テニスの指導者が当時は不在で、

テニスの授業も監督もやれとのこと。

大学では駆け出しでしたので、学生を車に乗せて、熊本大学や福岡大学へ遠征しました。

 はじめは弱かったのですが、徐々に実績があがり、推薦入試で男女ともに2名枠ができてから、

南九州では優勝し、北九州との優勝決定戦が定番でした。最高成績は、最終年度の大学

王座女子団体でベスト4でした。

 神戸大学へは1990年に赴任し、今年で22年目を迎えています。今年は還暦を迎えますので

後、5年間です。神戸ローンテニス倶楽部、アイリバー84 TRの2つのクラブに入っています。

45歳くらいから再び草大会に出るようになり、2007年、2008年には、何とか全日本ベテラン

テニス選手権に出場することができました。

 加齢とともに、大学の仕事だけでなく、文科省や兵庫県・神戸市等の自治体、また生涯

スポーツの国際団体や国内団体の仕事が増えています。庭球部にはなかなか顔を出せない

かもしれませんが、側面からの支援をできるだけ務めたいと思います。

また、KUTCの皆さまとテニスの機会ができることを楽しみにしておりますので、よろしくお願い

致します。