第82回関東毎日テニス選手権大会(ベテランの部)
 
  JOP(Japan Official Point)対象の上記大会が8月5日(火)から8月22日(金)まで萩山テ
ニスコート(西武拝島線、多摩湖線「萩山駅」徒歩3分)他5会場で開催され、KUTCメンバ
ーでは70歳以上シングルスに石川哲二(昭28年卒)、ダブルスに南後浩(昭37年卒)・猪熊
研二(東大・昭36年卒)組、近藤宏・中野尭司組(昭38年卒・39年卒)が参加しました。

 関東の先輩の中では常に先頭を切って大活躍されている石川哲二先輩から生々しく巧
みに描写された参戦記をいただきましたので以下そのまま・・・・・
 
 ・・・・・・・・ブリヂストンオープン(通称毎トー)は毎年8月の猛暑の中で行われるので、「真
の相手はコートの向こう側でなく頭上の太陽である」といわれてきた。ところが、今年は長
雨と冷夏で結局私の8日間の試合期間中一度も太陽を拝めなかったうえ、気温も25度前
後と全く毎トーらしくない気候状態であった。また連日の雨のため決勝まで5日で済むとこ
ろが8日かかり、仕事を持っている選手は大変であったことと思う。

 さて、私は70歳以上シングルスのみに出場したが、Defending Championの第一シードで
あったが、今年は参加者が増え64ドロー(参加者実数は34名)となった。今年の印象とし
ては昨年と比べ対戦相手のレベルが高く(或いはこちらの力が落ちたか。)全ての試合で
苦戦を強いられたことである。
 
   ・・・・・・・2回戦からのスタートで相手は常連の伊藤、第一セット0-3とリードされどうな
る事かと冷や汗をかいたが6-4でセットをとり第二セット6-0で初戦突破。3回戦の成田は7
年前65歳の決勝で勝った相手。彼にも第一セット2-4とリードされたが粘って逆転し「6-4、
6-1」の勝ちをおさめた。組み合わせを見て中盤の最大の難敵は4年前に負けた第八シー
ドの佐藤と思っていたところ、意外にも彼がノーシードの浜中にフルセットで敗れてしまっ
た。左利きの浜中はストロークの良い、特に左利きの弱点と言われるバックハンドの上手
い選手であったが、第一セットは6-3で取ったが第二セットは3-5とリードを許し、おまけに
其の時に派手に転倒して体中真っ黒になってしまったが、それで目がさめたのか辛うじて
7-5で逆転した。準決勝は第四シードの山元だったが、彼は70歳グループには珍しくサー
ブアンドボレーでフォアの強打もある選手で、第一セット4-5でリードされたが、逆転で7-5
で取り、気落ちしたところを第二セット6-1でストレート勝ちとなった。決勝の相手は今年か
ら70歳に入ってきた第三シードの伊藤光郎で、65歳グループでも常に上位の強豪だが、
非常にフォアのドロップショットが上手く、第一セット第三、第四、第五ゲームとたて続けに
ノーアドのポイントを落としたのが祟って6-2でとられた。おまけにドロップショットを拾って
走り回っていた第一セットの後半に左大でん筋を痛め、第二セットは足が動かなくなり一
時棄権も頭を過ぎったが、ともかく最後まで頑張ろうと自分を叱咤激励して戦ったものの
6-0となって、残念ながら2連覇はならなかった。いずれにせよ、伊藤の方がコートカバリン
グに優れ順当勝ちであったと思う。言い訳がましいが、依然として右肩痛に悩まされろくに
サーブも出来ぬ状態で決勝進出は上出来であったかもしれない・・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・ダブルスには私は出なかったが、50年前大学王座を戦った慶応OBの南、高
谷が夫々別のパートナーと出場していたが、ノーシードの南・佐藤(法政OB元全日本シン
グルスランキング8位)がフルセットの末優勝した・・・・・・・・・・(石川先輩記)。
 
 65歳以上ダブルスに出場した南後・猪熊組は未だJOPは41点しか獲得していないので、
全日本に出場できるJOP(120点〜130点)を目指して、この毎トーで何としてでもベスト4以
上の戦績を目標にして、臨みました。

 2回戦から始まり、森・木村組にファーストセットは2-5から挽回しましたがタイブレークに
もつれこみ、3-6でセットポイントを3本とられながら何とかしのぎ8-6で取り、セカンドは6-1
でとり辛勝でした。3回戦は連日の雨のため4日延び、戸塚・吉村組には6-1、6-1の楽勝
でありました。翌日の準々決勝はまた、雨のため延びて20日となり、残念ながらパートナ
ーの猪熊氏も私も仕事がありデホしました。結局ベスト8とまりで終わりJOPは41点のまま
でした。8月26日から始まる関西オープンが今年最後のチャンスでありますのでベスト4進
出を目指して頑張る所存です。                       (南後記)
 
 60歳以上ダブルスに出場した近藤・中野組は今年度から参加した大会(東京オープンテ
ニス、大阪毎日オープンテニス、北信越ベテランテニス)は全て初戦で敗退しているため、
この毎トーでなんとしても1勝を挙げるべく1回戦の阿久津・新倉組に臨みました。雨上が
りのやわらかいクレーコートでボールが予想以上に重くなったのが幸いしてレシーブの強
打や後陣からのロブがよく入り、ノーアドポイントでネットに当たったボールが相手コート入
ってゲームを取るなどツキも味方し、6-1、6-1で初白星をゲット。2回戦はシードの有本・瀧
口組と対戦しました。相手は過去に55歳以上複で全日本チャンピオンとなったペアーだけ
にベテランダブルスの戦術はたくみでミスがなく、3-6,2-6で敗れ、大阪の毎トー同様メイ
ンシード組との実力差を痛感させられました。               (近藤記)