「カガリの自慰」
床に膝立ちになった恰好で、少女は己の股間で指を蠢かせていた。
ワインレッドのTシャツと、飾り気の無い白いパンティだけをまとった身体がピクン、ピクンと小さく震え、首から下げたドッグタグ(認識票)がチャラチャラと小さな金属音を立てる。
柔らかなコットンの布地越しに擦り上げる指先に伝わってくる、熱くふっくらとした恥裂の感触が、次の瞬間には脳を焼く羞恥と甘くむず痒い疼きの波に変じて背筋を駆け上って来た。
うっすらと浮かび上がった敏感なスリットに沿って指が上下するたびに、かすかに汗ばんだ身体が、敏感に震えて反応し、小振りなヒップが、キュッ、キュッと引き締められる。
ショーツの布の下では、指に圧迫され、コットンの裏地に擦られたピンク色の肉真珠がジンジンと熱を帯びて硬く尖り、薄皮のフードを半ば脱ぎ捨てて、キリキリと音を立てそうなほどに硬くそそり勃った。
「ひぁ……んっ、くっ、んくっ……」
堪えようとしても抑え切れぬうめきが、少女の喉の奥から絞り出され、狭い室内に反響する。
無意識の内に、強い刺激を避けようと、指のストロークが短くなった。しかし、ショーツを穿いたまま自慰行為をしているので、わずかな動きでズレ動いた布地が、ピンクの肉真珠をキュッ、キュッ、と磨き上げるように動いてしまうのである。
剥け返った敏感な肉豆が布の動きで刺激されるたびに、耳がキーンと鳴りそうな鋭い快感電流が身体を貫き、腰の奥に重く熱い疼きがわだかまっていく。
「んっ……くぅ……はぁ。 な、何でわたしがこんな……ことをっ!」
目元を恥じらいの朱に染め、かすかに怒りの感情を交えた声で小さくつぶやいた金髪の少女、カガリ・ユラ・アスハは、それでも己の股間をまさぐる指の動きを止めようとはしなかった。
指の動きに反応し、次第に充血して花開いてくるラヴィアをくにゅくにゅと左右にそよがせるようにして弄ぶ。
なるべくクリトリスを刺激しないように注意しつつ、股間の秘花の花びらをゆっくりとした指使いで上下に撫でなぞり、己を辱める行為を続行した。
事の始まりは、つまらない口喧嘩だった。それがいつの間にやら奇妙な賭けの話になっていたのだ。売り言葉に買い言葉、次第にその内容はエスカレートしていき、ついには、「負けたらオナニーでも何でもしてやる!」ということにまでなってしまったのである。
そして今、賭けに負けたカガリは、屈辱的な公開オナニーを強いられているのだ。
賭けに勝った相手は個室のベッドに足を組んで腰掛け、口元に意地の悪い笑みを浮かべて、床の上の彼女を見下ろしている。
赤い髪をポニーテールにした少女だった。年齢はカガリより一切年下の筈だ。おとなしくしていれば可憐と形容していいであろう美少女である。
「手が止まってるわよ。負けたんだから約束どおり続けなさいよ。もちろん、イっちゃうまでね…」
勝ち誇った声でそう話し掛けてきた少女の名前はフレイ。カガリにとっては色々な意味で「負けられない」相手である。
「くう、わ、わかってるよっ!」
噛み付くような口調で言い返し、半ばやけくそになって秘部を荒っぽくこね回す。オナニーを始めた頃と比べて明らかに弾力を増した恥丘を手のひら全体で押し包み、恥骨をグリグリと圧迫して屈辱に満ちた自慰を続ける。
「ふーん、普段の言葉遣いと同じで荒っぽいオナニーするのね。それじゃあんまり気持ち良くないでしょ? ね、お尻の穴も弄って見せて」
楽しげに目を細めて促がしてきたフレイの言葉に、カガリの表情が一瞬こわばり、じきに怒りの色に変わった。
「このっ! 何でそんなことまでしなきゃいけないだっ!」
殴り合いも辞さないばかりの剣幕で叫んだカガリの目の前に、一枚のリモコンカードが突き出された。
「そんなに反抗的な態度を取ったら、さっきまでの映像、艦内放送で流しちゃおうかなぁ」
にんまりと口元を歪めて言いつつ、フレイはリモコンカードのボタンを弄ぶ。
「なっ!? そっ、それは艦内警備システムの制御リモコン! 艦長と副艦長しか持ってないはずなのに……どうしてそんなものをおまえが持ってる!?」
驚愕の表情を浮かべて叫んだカガリの問いに、フレイは意味ありげな微笑みを見せる。
「まあ、色々と、コネやら策略やらを使って……ね。この部屋の監視カメラの映像は、ブリッジのマインコンピュータ内に、しっかりデータとして記録してあるわ。負けるっていうのはこういうことなの。勝者は敗者の運命を自由に弄ぶ権利があるのよ……」
そう言ったフレイの瞳の奥には、カガリの背筋をゾクリとさせるような暗い光が宿っていた。
(こいつ、一体何だっていうんだ……)
フレイの瞳の光に圧倒されてしまうのを感じながら、カガリは己が賭けをした相手が少女の姿をした悪魔だったのだということを悟っていた。
「さあ、わかったでしょ? 敗者さん。お尻の穴も弄り回して見せて」
なぜか逆らえなかった。赤毛の少女が心の奥に溜め込み、育て上げた何か凄まじいものに、カガリの心は恐怖し、敗北していたのである。
右手が秘部を覆うように包み込み、左手がおずおずと背中に回る。
白いパンティに包まれたプリッとした尻肉の谷間に、ショーツの布地を押し込むようにして、細い指が吸い込まれた。
「んっ!」
反射的にキュッ! と引き締まった尻肉が、指を柔らかく締め付ける。その抵抗を押し破るかのように、指先は谷間の底まで一気に侵入し、後ろの蕾を突いていた。
布越しに人差し指の第一関節までがグリッ! とアナルにめり込む。
「はううぅっ!」
排泄口から沸き起こって背筋を貫いた、甘い爆風のような衝撃にカガリは押し殺した声を上げてのけぞってしまう。硬く引き締まった括約筋が、ショーツの布地と指をギチギチと締め付けた。
「もっと優しく触らないと最初は痛いわよ。指の腹でゆっくりとこね回しなさい。お尻も、ヴァギナの入り口もね……」
自分も頬を興奮の色に染めて、魔少女、フレイは命じていた。
「んっ……つぅ……んぁっ!」
小さく息を詰めたカガリは目尻に涙を溜めて艶かしく腰をくねらせつつ、秘裂とアナルに指を使う。フレイに言われたとおりに指の腹で円を描くように後ろのすぼまりを刺激すると、むず痒い快感がゆっくりと背中を這い登ってきた。
秘裂をこねていた指先も布越しにスリットの奥へと潜り込み、いまだに男を受け入れた事の無い処女孔をグリグリと刺激する。
布越しのどこかもどかしい圧迫感が、即座に熱を帯びた快感に変換され、少女の膣内をフルフルと震わせる。
「あふうぅっ!」
腰が抜けそうに甘美な波動に身体を貫かれたカガリの肢体がキュッ! と硬直した。
へその裏側奥……恐らく子宮の辺りがプルプルと小刻みに震えながら収縮し、分泌された熱いものが膣内を下り落ちてドロリと溢れ出す。
白いショーツを恥液が熱く濡れ汚していく感触に、勝気な少女の表情が歪んだ。
(濡れた……ダメぇ……溢れてくる、溢れてきちゃうっ!)
かすかに涙目になりつつ、カガリは指先を濡らす熱い迸りを感じている。
すでに何のために自分がこの痴態を演じているのかもわからなくなっていた。熱く火照った身体を堪えようの無い快感の波が何度も走り抜け、意識を白濁させる。
「んっ、あっ、あっ、あっ……」
切なげな表情を浮かべ、切れ切れに甘い声を漏らしながら、少女は己の身体に屈辱的な快感を刻み込んでゆく。
「そう。そうやってもっと淫らに悶えるの。そしてみんなわたしのものになるのよ。この船の人はみんなわたしの道具になるの……」
カガリの淫情が伝染したかのように紅潮した表情を蕩けさせ、フレイは魔性の笑みを浮かべてつぶやいた。
続く
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